農産物等の放射性物質検査分析結果について

<委託検査分析機関>同位体研究所(横浜市)ほか [検査法] A:NaIシンチレーション検出器・γ線スペクトロメーターによる迅速検査 B:ゲルマニウム半導体検出器・γ線スペクトロメーターーによる精密核種検査
2017/05/15

≪農産物等の放射性物質検査分析結果≫

POD (株)ポラン オーガニックフーズ デリバリが運営する「ポラン広場の宅配」、「直営店POD-KIVA」各店舗、「ポラン広場の通販」、「業務用通信販売」は、継続的に独自放射性物質検査分析を含む情報収集と、的確な情報公開を行ない、ご利用いただいている方々の主体的な判断・選択の指標を提供する事に努めます

農産物等の放射性物質検査について

2015年12月

2011年4月以降の独自放射性物質検査結果に基づき、検査対象品目と地域を特定して、ゲルマニュウム半導体検出器による定量下限1Bq/kg(検出下限 0.7Bq/kg)の高精度検査を継続します
主な検査対象品目は、独自検査等で定量下限値を超える検出があった農産物と、東日本太平洋産の海産物等です
主な検査対象地域は、対象品目生産地、岩手・宮城・福島・茨城です

〔定量下限を超える検出があった食品と主な推定要因〕
  • なめこ・ぶなしめじ・椎茸等のきのこ類…原木または菌床、セシウムを固着する粘土層以外の環境で生育
  • ふき・ふきのとう・筍等の山菜…未熟な有機物腐食層など、粘土層以外の環境で生育
  • 稲(米、糠)・蓮根・セリ・くわい…粘土層に固着される前のセシウムが混じる水・泥中で生育
  • 干し芋・いりぬか…乾燥、加熱による濃縮
  • 栗・銀杏・柚子…多年生植物の樹幹や葉面からの移行
  • ひらめ・カレイ等の「底魚」…放射性物質が混じる海底・泥中付近に生息
 

5月 農産物等の独自放射性物質検査分析結果一覧

[備考] Cs134:セシウム134 / Cs137:セシウム137
定量下限値:検出装置による測定値として定量し得る(信頼性を有する)最低量
ND:定量下限値での測定にて検出なし(Not Detected)
試料名 生産地 採取日
(製造日)
検査日
検査結果
Bq/1kg
検査
方法
備考
ふき(2017年産) 茨城県石岡市 5月12日 5月15日
不検出
Ge
定量下限値 Cs134:0.8Bq/kg、Cs137:1.0Bq/kg
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5月 生産製造者自主検査結果一覧

[備考] I131:ヨウ素131 / Cs134:セシウム134 / Cs137:セシウム137
[検査方法]NaI:NaI(Tl)シンチレーション検出器による検査 / Ge:ゲルマニウム半導体検出器による検査
試料名 生産地 採取日
(製造日)
検査日 検査結果
Bq/1kg
検査方法 検査機関名 備考
- - -月-日 -月-日
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- -
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11/07/01 (12/11/30更新)

放射性物質検査分析結果関連のQ&A

なぜ放射性セシウム以外の核種の検査をしないのですか? 放射性ヨウ素、放射性セシウムが不検出でも他の放射性物質が含まれているのではありませんか?

2011年3月28日から29日に福島県飯舘村で、京都大学原子炉実験所助教・今中哲二氏らが行なった土壌測定データから、東電福島第一原発事故により放出されたセシウム(Cs-137)とストロンチウム(Sr-90)、プルトニウム(Pu-239、Pu-240)の比率が検証できます
測定結果を見ると、セシウム(Cs-137)に対してストロンチウム(Sr-90)は2000分の1から3000分の1、プルトニウム(Pu-239、Pu-240)は概ね1000万分の1から1億分の1の汚染レベルでした。この結果から、福島原発事故由来の「地上部に降下した放射性物質」への被曝対策や検査分析は、放射性セシウムを中心に行なうべきだと考えています
【参考】
『低線量放射線被曝  チェルノブイリから福島へ』  今中哲二/岩波書店
『サイレント ウォー  見えない放射能とたたかう』  今中哲二/講談社
「福島原発事故とチェルノブイリ原発事故による放射能放出と汚染に関する比較検討」  今中哲二 (京都大学原子炉実験所)
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/etc/JRR2012imanaka.pdf

なぜ独自検査結果一覧と生産製造者自主検査結果一覧では「検査法」の記号表記が違うのですか?

NPO法人ポラン広場東京の独自検査は、2012年1月よりすべてゲルマニウム半導体検出器により実施しています
独自基準の食品カテゴリーごとの基準値に対応して、3つの定量下限値を設定し検査を行っています
例えば、基準値を1Bq/kg以下としている飲料水や乳児用食品類は、セシウム134、137それぞれ定量下限0.5Bq/kgで検査し、セシウム合計で1Bq/kg未満を担保できるようにしています
同様に基準値を5Bq/kgに設定した牛乳や、主食の米などは、セシウム134、137それぞれ定量下限1.0Bq/kgで検査し、合計で2Bq/kg未満〔独自基準値の40%未満〕を担保できるようにしています
生産製造者が自主的に行う検査では、NaI(Tl)シンチレーション検出器による場合もありますので、いずれの検査法かが判るように記号表記をしています

2012年1月からの高精度検査とはどのような検査方法ですか?

検査方法は、ゲルマニウム半導体検出器・ガンマ線スペクトロメトリーによる核種検査で、対象核種は放射性セシウム134と137です
国の新基準やPOD商品取扱い基準の「食品群」に対応して、定量下限 5 Bq 、定量下限 1 Bq 、定量下限 0.5 Bq の3つの検査区分から選択します。緊急時用の迅速検査法であるNaI(Cl)シンチレーション検出器による検査は終了しました

定量下限とは何ですか、検出下限(検出限界)とどう違うのですか?

定量下限とは、検出装置による分析値として定量し得る(信頼性を有する)最低量を表します。検出下限は、検出装置が信号として検出し得る最低量のことです。 定量下限1Bqでの検査は、検出下限1Bqの検査に比べてより高精度な検査分析結果が得られます。定量下限1Bq検査での検出下限値は概ね0.6~0.7Bq/kgになるからです

【北海道産鮮さんま】は放射性物質検査はしていないのですか?一覧表にも載っていないのですが

全国さんま漁業協会が2011年8月上旬から9月上旬に6回行なった北海道東沖漁獲のさんまの検査で、いずれも不検出(1Bq未満)です
検査機関は水産総合研究所・中央水産研究所。検査方法はゲルマニウム半導体検出器・γ線スペクトロメーターによる精密核種検査、検出限界1Bq/kg
この結果を受け、南下する前の【北海道産鮮さんま】取扱を最終決定しました (2011/10)
検査結果一覧表には、NPO法人ポラン広場東京や生産製造者が独自に実施した検査結果のみ掲載しています
2012年度の【鮮さんま】は8月22日に定量下限1Bq/kg以下で独自検査を行い不検出でした

魚や海藻などの検査予定はありますか?

はい
今後、広範囲かつ長期に渡る取組みが必要になると考え、水産物の生産製造者と相談・準備を進めています (2011/07)
北海道、東日本、東海地方を中心に、水産物及び水産物を原料とする加工食品の放射性物質検査を順次行っています。各月の検査結果一覧をご参照ください

「検量限界:20Bq/kg」とはどのような意味ですか? 20Bq/kg未満の放射性物質が含まれているのですか?

検量限界とは、それ以下では放射性物質の種類や数値を正確に検出できない量という意味です。限界値未満の数値が検出された場合は、検査機関より参考測定値として報告がありますが、現状では参考測定値も0(ゼロ)ベクレルです
[この項目は、2011年12月までのNal(Cl)シンチレーション検出器による迅速検査についてのQ&Aです]

何故もっと低い数値まで検出できる検査をしないのですか?

原発震災直後から2011年5月末までは、検査機関に依頼が集中していたため、「迅速検査」と呼ばれる全ての核種を放射性ヨウ素131に換算して測定する検査法で行ないました〔2011年検査結果一覧の検査法 A、検出限界20Bq/kg〕
2011年6月からは、「迅速検査」と核種別分析検査〔2011年検査結果一覧の検査法 B、検出限界1Bq/kg〕を並行して行なっています (2011/07)
参考(別窓で):厚生労働省「食品の放射能測定マニュアル」
2012年1月からの独自検査は、すべてゲルマニウム半導体検出器による高精度核種別検査に切り替えました

土の汚染で問題になるのはどの放射性物質ですか?

土の汚染では特に放射性セシウムに注意が必要です
福島第一原発事故で放出された放射性物質のうち、農作物や水道水で問題とされている元素は、放射性のヨウ素とセシウムです。放射性セシウムの方が問題なのは半減期が30年と長いことと、土に含まれる粘土や有機物と強く結びつくからです

放射性セシウムは、通常土には存在しないのですか?

大気圏核実験によって1960年代をピークに地球全体に広がり土に降下したために、今でも世界中の土中に微量ですが存在します
放射性セシウムは、核実験や原発事故によって大気中に放出される人間が作り出した放射性物質です
半減期30.2年で、放射性物質のヨウ素131の半減期が約8日であるのと比べると長い間の影響が残ります
日本では60年代から農耕地・農作物への影響に対する研究が行われ、影響が少なくなった現在も、平常時のセシウム濃度が定期的に測定されているそうです

放射性セシウムはどのように土に入ってきますか?

大気中に浮遊する放射性セシウムが降雨によって土に入る割合が大きいと考えられます。そのため、土の中の放射性セシウムの濃度は一様に分布しているのではなく、風向きや雨の降り方によって局地的に分布することが考えられます

放射性セシウムは土に入るとどうなりますか?

放射性セシウムは土に強く保持される特徴があります
セシウムは、ナトリウムやカリウムと同じアルカリ金属で、これらの元素と同じようにふるまうことがわかっています。土に入ってきたセシウムはカリウムと同じ様にプラスの手(荷電)をひとつもった陽イオンとしてふるまいます。一方、土はマイナスの手(荷電)を持っているため、プラスの陽イオンを引きつけてとどめる性質があります。さらに、土の中の粘土に含まれる鉱物=粘土鉱物には多種類ありますが、その中には、セシウムを閉じ込めるのにちょうどいい大きさの穴を持つものがあります。このため、セシウムは他の陽イオンに比べて土にしっかり保持されて離れにくくなります
土に降った放射性セシウムの70%が粘土鉱物に強く保持されるという研究結果もあります

放射性セシウムはどのくらいの期間で土からなくなりますか?

農耕地から半分の濃度に減る時間=滞留半減時間は、水田で9~24年、畑で8~26年と報告されています。これは1960年代の大気圏核実験で、実際に日本の土に降った放射性セシウムからわかったものです

土の中にある放射性セシウムは作物に吸収されますか?

根から吸収されます。そして、土に入ったセシウムの大部分が粘土鉱物に強く保持されるため、吸収されるセシウムの量は、土に入ってからの経過日数とともに減っていくことが報告されています

土から作物への吸収を少なくする方法はありますか?

土のカリウム濃度が高いほど、放射性セシウムが作物へ吸収される量が少なくなります
農耕地には、チッ素、リン、カリウム他の肥料が必要とされます。この肥料のうち、カリウムがないと作物が吸収する放射性セシウムの量が増え、堆肥を畑に入れると減るという報告があります。このような研究から、作物への吸収をより少なくするような農耕地の肥培管理のできる可能性があり、有機農業の効果が考えられます
【参考:社団法人日本土壌肥料学会 土壌・農作物等への原発事故影響WGのレポート】

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