POD (飲食料) 商品取扱い基準・被曝対策編


2012/01/04
(2013/04/03更新)

【改定】POD (飲食料) 商品取扱い基準・被曝対策編

2013/04/03

改定の要旨

2013年4月1日より、「POD (飲食料) 商品取扱い基準・被曝対策編」の一般食品と牛乳の基準値を、一般食品 25 ⇒ 10、牛乳 5 ⇒ 2に改定しました。〔値はセシウム合計、単位:Bq/kg〕

改定の理由

  1. 現状が改定基準値を十二分に満たしています 2012年1月の独自基準設定後の放射性物質検査で、定量下限(※)を超える数値が検出された品目は、もち米、炒り糠、蓮根、せり、きのこ、筍、柚子、栗などに限られています。改定値を超えるものは、もち米玄米、栗、柚子の3品目のみです ※定量下限とは、定量できる最も低い値の限界です
  2. 2012年3月実施の茨城・要ファームの農地全面検査の結果から、土壌から作物への移行率を実際の10~100倍の安全寄りに見積もった試算でも、畑作で10 Bq/kgを越える作物が産出される可能性は極めて低いと考えられます
  3. 東電福島第一原発事故により放出された放射性セシウム137と134の比率は概ね1:1とされ、セシウム134は2013年3~4月に半減期を迎えます
  4. 生産者の自主検査も概ね1~ 5 Bq/kgの定量下限、検出下限で実施され、すべて不検出です
  5. 牛乳は、独自検査0.5 Bq/kg、木次乳業等の自主検査1 Bq/kgの定量下限で、すべて不検出です

放射性セシウムの基準値 〔Cs-134・137計 単位:Bq/kg〕

POD商品取扱い基準 〔外・内部被曝合計  年間1mSv以下〕 〔2013年4月改定〕 POD商品取扱い基準 〔外・内部被曝合計 年間1mSv以下〕 【参考】国の2012年 新基準 〔飲食による被曝で年間1mSv〕
食品群
基準値 (Bq/kg)
食品群
基準値 (Bq/kg)
食品群
規制値 (Bq/kg)
一般食品
10
一般食品
25
一般食品
100
牛乳
2
牛乳
5
牛乳
50
飲料水
1
飲料水
1
飲料水
10
乳児用食品
1
乳児用食品
1
乳児用食品
50
  • 一般食品基準値10 Bq/kgは、これを超えるものは会員の方々のご判断を待つまでも無く、一切取り扱いをしません!という指針です。これ以下なら許容という「安全基準」ではありません。放射線被曝にこれ以下なら大丈夫という閾値(しきいち)は無く、出来得る限りゼロを目指す事が基本と考えるからです
  • 「一般食品」の内、主食の米や食する機会の多い食品は、より被曝の影響を受けやすい子ども、とりわけ乳幼児、妊娠・授乳中の女性、被曝の危険性が高い地域の利用者に配慮し、独自基準の「牛乳、飲料水、乳児用食品」レベルを基本とします

【PODの被曝対策の基本】

  • 被曝を可能な限り少なくすること。日常では自然界からの放射線に曝されていますが、これを防ぐことは困難です。その上に、「核」汚染による放射線被曝を加えないことが大切です
  • 継続的に独自放射性物質検査分析を含む情報収集と、的確な情報公開を行ない、ご利用いただいている方々の主体的な判断・選択の指標を提供します

POD (飲食料) 商品取扱い基準・被曝対策編

2012/01/04

POD (飲食料) 商品取扱い基準・被曝対策編について、お知らせします 被曝を可能な限り少なくすることを基本に、国の2011年「暫定規制値」及び2012年4月運用開始「放射性セシウムの新基準」について検討をし、下記のように、独自取扱い基準を設定しました

放射性セシウムの基準値

POD商品取扱い基準 〔外・内部被曝合計で年間1mSv以下〕 【参考】国の2012年 新基準 〔飲食による被曝で年間1mSv〕 【参考】国の2011年 暫定規制値 〔飲食による被曝で年間5mSv〕
食品群
基準値 (Bq/kg)
食品群
基準値 (Bq/kg)
食品群
規制値 (Bq/kg)
一般食品
25
一般食品
100
野菜類
500
穀類
500
肉・卵・魚・他
500
牛乳
5
牛乳
50
牛乳・乳製品
200
飲料水
1
飲料水
10
飲料水
200
乳児用食品
1
乳児用食品
50

【POD商品取扱い基準の骨子】

  • 年間被曝量を1mSv以下にすることを基本にします
  • 国の2011年暫定規制値の算定根拠は年間被曝5mSvですから、1mSvは5分の1です
  • 被曝の要因を、外部被曝1/4、内部被曝3/4 (呼吸1/4、飲料1/4、食料1/4 ) と考え、「食品群」に振り分けます。飲料1/4は実際には採用しません、以下のとおりです
  • 食品群「一般食品」のPOD基準値=2011年暫定規制値× 1/5 × 1/4
  • 「一般食品」は、500 × 1/5 × 1/4 = 25 Bq/kg
  • 「牛乳」は、200 × 1/5 × 1/4 × (乳幼児に配慮して、更に) 1/2 = 5 Bq/kg
  • 「飲料水」はゼロ。委託検査機関の核種別精密検査の定量下限値:1 Bq/kg(放射性セシウム計)
  • 「乳児用食品」はゼロ。委託検査機関の核種別精密検査の定量下限値:1 Bq/kg(放射性セシウム計)
  • 「一般食品」の内、主食の米や食する機会の多い食品は、より被曝の影響を受けやすい子ども、とりわけ乳幼児、妊娠・授乳中の女性、被曝の危険性が高い地域の利用者に配慮が必要です

【PODの被曝対策の基本】

  • 被曝を可能な限り少なくすること。日常では自然界からの放射線に曝されていますが、これを防ぐことは困難です。その上に、「核」汚染による放射線被曝を加えないことが大切です
  • 継続的に独自放射性物質検査分析を含む情報収集と、的確な情報公開を行ない、ご利用いただいている方々の主体的な判断・選択の指標を提供します