初めてでも簡単!我が家の味をつくろう 初夏の梅仕事


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2014/06/09 作成

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今年も梅の季節がやってきました。青梅が出始めると梅雨が来て、もうすぐ夏がくる合図!梅仕事を通して、季節の移り変わりを感じませんか
出始めのまだ未熟な青梅は、青いフレッシュな香りが残っていて、緻密な果肉は梅シロップや梅酒作りなどのじっくりエキスを抽出するレシピにぴったり。どちらも初心者でも失敗しにくく、手軽に楽しめる季節の手仕事です
梅には疲労回復に役立つといわれているクエン酸が豊富。梅シロップは1ヶ月後、梅酒は3ヶ月後頃から飲み頃です。ぜひ手作りをして、今年の夏は梅のクエン酸で元気に乗り切りましょう!

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「梅は三毒を絶ち、その日の難を逃れる」と昔から言われてきました。三毒とは、食べ物・血液・水の毒のこと。食べ物の毒とは食べ物に付着するバクテリアなど、水の毒とは水に含まれる病原菌、血液の毒とは疲労のもとになる乳酸などを指すと言われています。梅に含まれる成分がこれらの毒を断つと、古くから日本人が梅をうまく利用してきたことが伝えられています
6月上旬にお届けする青梅はまだ未熟で、綺麗なグリーンが目を引きます。この青梅は梅シロップや梅酒作りに最適。クエン酸、リンゴ酸などの有効成分が効率的に抽出されているので、夏の間、疲労防止に飲むのにもぴったりです。それ以降の熟して黄色く色づいた梅は梅干し作りやジャム作りにおすすめです

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【青梅(梅シロップ・梅酒用)】  1kg
王隠堂農園 (奈良、三重)
王隠堂農園の有機青梅です。樹上で完熟した青梅なので、水につけてアク抜きする必要はありません。梅が青いうちに梅シロップ・梅酒作りに使うと、出来上りが濁らず、綺麗に仕上げることができます。またビンに青梅を入れ、ひたひたまで醤油を入れる醤油漬けはとても簡単で、梅の香りのついた醤油と、ご飯のおともにぴったりな梅の実が出来上がります

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王隠堂農園
王隠堂農園のある奈良は、江戸時代以前より生薬の産地で、梅は古くは生薬として取引されていました。現在は、有機肥料で土を育て除草剤を使わず、梅栽培を行っています。常に変化する梅の状態や気候などに気を配り、草刈・害虫対策など手間と労力を惜しまず、農業を営んでいます。生産者仲間と地域農業の生産拡大と農産物加工の充実によって、地域の農業の発展を目指し、日本の農業を守り続けている生産団体です

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梅シロップ、梅酒、梅の万能酢に共通する梅の下準備は、一粒一粒丁寧に行いましょう

梅の下準備

  1. 水で洗い、布巾で水を十分に拭き取り、乾燥させる
  2. 青梅のヘタを竹串で一粒ずつ取り除く
  3. 存容器を熱湯または焼酎で消毒する

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梅シロップ

<材料>
青梅…1kg、洗双糖または蜂蜜…1kg

<作り方>

  1. 竹串かフォークで青梅の表面に3、4ヶ所穴を開ける。または一晩青梅を冷凍させる
  2. 青梅と洗双糖を交互に容器に入れ、冷暗所で保管
  3. 1日1度、容器をゆすり、青梅と洗双糖または蜂蜜をよく馴染ませる。梅エキスが出て、梅がシワシワになり、液体がサラサラになったら出来上がり。シロップと青梅は分けて冷蔵保存し、夏の間に飲み切りましょう

<活用法>

  • 水や炭酸水、牛乳などで割ってジュースとして飲む
  • 原液のままカキ氷やヨーグルトにかけて
  • 実はそのまま食べるほか、洗双糖を加えて煮詰めてジャムにしても

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梅酒

<材料>
青梅…1kg、洗双糖…500g、焼酎(35度)…1800ml

<作り方>

  1. 容器に洗双糖、青梅を交互に入れ、焼酎をそそいで密封し、冷暗所で保管
  2. 時々容器をゆすり、洗双糖を溶かす。3ヶ月後から飲めます。1年置くとより熟成され、まろやかな味わいに
    *お好みで焼酎をブランデーやラム酒にかえて作っても

<活用法>

  • 実はそのまま食べるほか、洗双糖を加えて煮詰めてジャムや煮梅にしても
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【手作り梅シロップセット】
有機青梅1kg/王隠堂農園(奈良)、洗双糖1kg/PODポラン オーガニックフーズ デリバリ(東京)
旬の有機青梅と鹿児島産さとうきびの洗双糖を、ちょっぴりお得なセットにしました
初めての方も、これだけで簡単に梅シロップが作れます
【洗双糖】はさとうきびを搾ったものを煮詰めて濃縮させたもの。最小限の精製にとどめ、さとうきびに含まれるミネラルを活かしています

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【手作り梅シロップセット・ハニー】
有機青梅1kg/王隠堂農園 (奈良)、百花はちみつ1.2kg/瀬尾養蜂園(滋賀)
旬の有機青梅と国産純粋蜂蜜を、お得なセットにしました
【百花はちみつ】は移動養蜂家・瀬尾農園のもの。南は鹿児島、北は北海道まで、ミツバチを連れて花の蜜を集めます。アザミ、ネズミモチ、ツゲ、シイ、ハゼ、クローバー、シコロなど様々な花から集めた蜜を巣で熟成させ、不純物を取り除いた純粋蜂蜜です。コクのある深い味わいに、ミネラル・ビタミン・アミノ酸・酵素など栄養もたっぷり

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黄色く色付いた青梅の販売は6月下旬の予定です。甘い芳しい香りの完熟梅で梅干作りに挑戦してみませんか。紹介する梅干レシピは、漬物容器や重石が必要ありません。家にあるものでできるので、初めて梅干し作りをする方も気軽に挑戦でき、おすすめです

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梅干し

<材料>
青梅(熟して黄色~赤いもの)…2kg、塩…400g(塩分20%)、もみしそ…500g
※塩分濃度20%で漬けるとカビの発生率が低くなり、失敗しにくくなります。塩分濃度を抑える場合は2のときに焼酎200ccを混ぜる
※梅が青く固いまま漬けると、柔らかな梅干になりません。青い場合は梅をザルに並べ1、2日放置して、熟して黄色くなったものを使いましょう

<必要な道具>
ジッパー付きビニール袋、段ボール箱またはポリバケツなど、大きなビニール袋、空の2Lペットボトルに水を入れたもの

<作り方>

  1. ジッパー付きビニール袋に焼酎を入れて内側全体を濡らし、消毒する
  2. 青梅を水で洗い、布巾で水を十分に拭き取り、乾燥させる。ヘタを竹串で一粒ずつ取り除く
  3. ジッパー付きビニール袋に梅と塩を交互に入れ、すべての梅にまんべんなく塩が絡むようにする。空気を抜いて密閉状態にする
  4. 段ボール箱またはバケツなどにビニール袋をかぶせ、その中に3を入れる。その上に水を入れたペットボトルを重石の代わりに乗せる(重さは青梅と同じ~1.5倍)。ホコリなどが入らないようフタをして冷暗所に置く
  5. 4~5日で水分(白梅酢)が上がってくる。そのまま漬け込み、2週間後、もみしそを搾って汁を注ぎ、しその葉も入れる。ペットボトルを乗せ、フタをして再び冷暗所に保存する
  6. 土用(7/20)の晴天が続く頃に、梅・もみしそを2、3日間干す。梅酢は瓶に入れ、瓶ごと太陽に当てる。梅は上下を入れ替え、全体を乾燥させる。梅の表面にシワができ、よく乾いたら完成
  7. 梅干しは瓶に小分けにして保存する。このとき梅干しだけで保存または梅酢をひたひたまで注いで一緒に保存しても良い
    ※干し作業をしない場合は、皮がしっとり柔らかな「梅漬け」になります
    ※干す時期は7/20頃を過ぎても晴天が続く日であればOK

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【カンホアの塩(石臼挽き)】  500g
カンホアの塩(東京)
原料はベトナムのカンホア・プロヴィンス、ホンコイ村のきれいな海水100%。完全天日塩です。燃料は使わず、南国の太陽の光と自然風のみで濃縮しました。ミネラルのバランスを重視して作っています。また、結晶が溶けやすく料理に使いやすいよう、石臼で挽いて仕上げました

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【海の精漬物塩】  1.5kg
海の精(東京)
たくさん漬ける方におすすめ!溶けるのに時間のかかるカルシウム粒の選別を省いているお得サイズです。時間をかけて醗酵熟成させる漬物などに向いています。豊富に含まれるマグネシウムが、乳酸菌などの微生物を助けて醗酵を促進させます。梅干し作りにはもちろん、糠漬けや浅漬けなどにもどうぞ

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【もみしそ】  300g / 500g
王隠堂農園(奈良、和歌山)
有機赤じそと有機梅から作った梅酢、塩のみで作った有機もみしそです。保存料、着色料は一切不使用。梅干作りにぜひご利用ください。らっきょう漬けに使用しても美味しく仕上がります。また、赤じそはアレルギーの改善にも効果があるといわれているので、きゅうりや大根などの浅漬けを作るときに一緒に揉み込んだり、そのままご飯と一緒に、日々の食卓にどうぞ