依田健太郎さんの 有機新茶


11-222-00

2011/05/16 作成

11-222-ttl01

今年も依田健太郎さんから新茶の便りが届きました。依田さんの茶畑は、静岡県梅ヶ島、南アルプスのふもと安倍川の最上流に位置します。標高800mの朝夕に霧の発生する山間地で、茶処静岡の中でも、良質のお茶の産地として知られています。昼夜の寒暖の差が大きいため、美味しいお茶ができます
静岡市の水源地、安倍川の上流で、農薬や化学肥料を使って農業を行うということは、それが静岡市中に流れていくことになり、自然環境や地域で暮らす人に影響を及ぼすことになる。依田さんはそう考え、お茶の有機栽培に取り組みました
土に含まれる微量なミネラルのバランスに着目して土壌を分析し、栄養素を補給する土づくりを続け、今日に至っています

11-222-ttls01

11-222-01
11-222-02

今年は、3月、4月と寒く、雨が降らなかったこともあり、生育がやや遅くなりましたが、遅霜による新芽の被害もなく、美味しいお茶をお届けできそうです
海に近い方の畑では、ずいぶん生育が遅れたところがあったと聞いていますが、標高の高い梅ヶ島では、4~5日遅くなった程度です。今年に限って言えば、気温が低かったというより、平均気温が元に戻ったという印象です。ここ何年も暖かく、お茶の萌芽の約40日前に行う施肥を3月の初めに行っていましたが、昔の日記を見てみると、3月初旬に肥料を入れた記録はありませんでした。一番茶を収穫する際に遅れ芽や古葉などが入らないように摘採面を整える化粧ならしも含め、気候に合わせてタイミングを変えていく必要がありそうです
8月27日(土)~28日(日)には、この場所で、今取り組んでいる有機烏龍茶の、手作り体験をみなさんにしてもらおうと考えています。ぜひ梅ヶ島へいらしてください。お待ちしています
依田健太郎

“有機烏龍茶手作りワークショップin静岡・梅ヶ島”開催!!
8月27日(土)~28日(日)の2日間、静岡・梅ヶ島、依田健太郎さんの有機茶畑・製茶工場で、体験ワークショップを開催します。茶摘みをしたら、その茶葉で烏龍茶を作ります。茶葉を干して釜煎りし、手で揉み上げ、乾燥させます。できあがった烏龍茶は、おみやげとして持ち帰ることができます。ぜひご参加ください

11-222-03

お茶の香り・旨みを活かす標準蒸し製法
煎茶を作る場合、摘み取った茶葉はすぐに蒸熱します。蒸熱とは高温の蒸気で蒸すことです。お茶の葉は酸化酵素を持つため、摘んだあと放置すると醗酵してしまいます。この酵素の働きを抑えるために蒸熱を行うわけですが、蒸し過ぎると繊維質が壊れ、香りも飛んでしまいます
1分以上蒸し時間を取る深蒸し製法に対し、数10秒だけ蒸す伝統的な標準蒸し製法で、お茶本来の香り、味わいを保っています

11-222-ttls02

11-222-04

【有機特上煎茶】 100g
やぶきた種一番摘み/標準蒸し
依田健太郎(静岡)
やぶきた種一番摘み茶を、伝統的な標準蒸し製法で仕上げました。針のように細くよりあげてつくる煎茶の水色は、鮮やかで美しい山吹色。低温でじっくり淹れると、茶葉から旨みを引き出すことができます。口に含んだ瞬間、まろやかな甘みと爽やかな香りが広がります

11-222-05

【有機烏龍茶】 100g
在来種
依田健太郎(静岡)
梅ヶ島の在来種の茶葉から作った、農家の手作り烏龍茶です。土壌や気候の違いから、中国や台湾の烏龍茶とは一味違った味わいが楽しめます。上品な香りで、渋みの少ないすっきりした飲み心地が特長。中華に限らず、和食、洋食にもよく合います