2012/10/01 作成
暑さも和らぎ、いよいよ秋本番。大地の実りも秋らしく、根菜類がグッと美味しくなってきました。ポランの根菜類の産地は季節を追うごとに北上します。春は南の鹿児島、夏から秋にかけては関東圏の産地、これから冬にかけては北海道の根菜類の収穫とお届けが始まります
広大な北海道は、野菜をはじめとした美味しいものの宝庫。ほっこり甘い南瓜やホクホクのじゃが芋などの畑の恵み。季節外れの放浪鮭である時しらずや昆布類などの海の幸。なるべく飼育に放牧を取り入れた牛、豚、羊の畜産物や冷涼な気候の中で作る本場フランス仕込みのナチュラルチーズなど、ポラン広場がおすすめする北海道の“美味しい!”を秋の食卓にどうぞ
今年の北海道の畑は、種まき時期の雨の多さや初夏の雨不足などが心配されていましたが、夏は雨に恵まれ、無事秋の収穫を迎えることができました。富良野生産センター百我・阪井さんから、今年の秋の畑の様子を伺いました
今年も近年続く雪解けの遅れと雨の多さで畑が乾かず、播種時期が全般に遅れました。土壌水分などの条件が良くない中で播種や移植がスタートしましたが、5月26日から7月末までの約70日間、雨が3回合計40mmしか降らず記録的な大旱魃となりました。8月に入ると雨が続き、肥大期を迎え遅れていた野菜たちには恵みの雨となりましたが、畑の条件によっては間に合わず、旱魃の影響を受け、小さいまま仕上がってしまう野菜たちと大きく差が出ました。お盆過ぎから現在まで高温が続き、人も野菜たちも肩で息をついている状態で涼しい秋を待ち望んでいます
北の大地で育った野菜と息子たちをどうぞよろしく
後継者が帰って来ました! 親として継いでくれとは言わず、継ぐと本人が言うと親の役目は終わると手放しで喜びたいところであるが、親心としては割りに合わないと思いながら好きで百姓を生業として来たが、苦しい経営を継がすのは…
今年は雨が降らず、水不足という厳しい状況の中、根をしっかり延ばし雨を待ち、頑張った野菜たちのように、割に合う農業を身も心も(経営も想いも)できるように育ってくれた時に、親の役目から卒業できるのかもしれないと思う収穫の秋です
富良野生産センター百我・阪井 永典
【南瓜】 1/2個 / 1個
<畑便り>
南瓜の苗を植えた時期は雨が少なく、水不足で心配していましたが、その後小雨が降り、畑にしっかりと根を張りました。8月は雨に恵まれ、いつにない勢いで元気に育ち、たくさん収穫できそうです。しっかりと日光を浴びて、甘みのある南瓜に育ちました
【玉ねぎ】700g
<畑便り>
畑の条件で大きさに差が出てしまい、砂系の畑や水はけの悪いところの玉ねぎは小さく、良いところは大きくなりました。8月以降の雨で芯腐れや肌軟腐病等が多少発生しています。草取りに追われ続けましたが、しっかり草取りしたかいあって、甘みがのって美味しくできました。たくさんどうぞ
【じゃが芋】 700g
<畑便り>
やっとの思いで5月中旬に種まきした後、雨が降らず生育が遅れました。雨のない間は多くの子どもは育てられないと、玉数を付けずじっと耐えていましたが、その後の恵みの雨でぐんぐん大きくなりました。結果、大きくて立派な芋になりました。多雨での軟腐病と長期の乾燥から多雨の条件に出やすい粉状そうか病が少し出ていますが、デンプンのノリも良く美味しい芋になっています
*野菜は北海道以外の産地のものをお届けする場合があります
道南伝統食品協同組合(北海道函館市)
南茅部地域(尾札部、川汲、安浦、大船、臼尻、木直等)の品質本位を信条とする漁業者・加工業者10事業所が中心となり、道南地域に伝わる伝統食品とその食文化を継承し、全国へ紹介する活動を行っています
北海道南部の函館~噴火湾辺りの道南太平洋海域は、北からの寒流と南からの暖流がぶつかり、昆布や魚の餌となる良質なプランクトンが育つ、豊かな漁場として有名です。日本一の昆布の生産量でも知られています
【北海道とろろ昆布】 40g
南茅部産がごめ昆布・真昆布に純米酢を加え、重ねて一週間ほど寝かせます。こうしてブロック状になった昆布を薄く削って仕上げました。一般品の中には食用糊で昆布を固め、直ぐに削られるものもあります
昔ながらの伝統製法で作られたとろろ昆布は、ふんわりとした食感、風味、旨味、粘り、四拍子そろっています。汁物、麺類、おにぎりなどに、昆布の旨みの活きたとろろ昆布をどうぞ
【がごめ納豆昆布】 30g
南茅部産がごめ昆布・真昆布を純米酢で柔らかくし、細切りにしました。水で戻すと、納豆のような粘りが出ます。トロトロの粘りと昆布の旨みが人気の商品です。がごめ昆布の最大特長であるぬめりは、フコイダン、アルギン酸やラミナランという水溶性粘性多糖類によるものです。がごめ昆布には、他の海藻の2~3倍のフコイダンが含まれています
水で戻して、醤油や麺つゆを加えて混ぜてご飯にかけてどうぞ。千切り野菜を加えて酢の物にしても美味しいです
【日高昆布】 200g
「三石(みついし)昆布」とも呼ばれる、日高沿岸を中心に生育している昆布で、繊維が柔らかく煮上がりが早いのが特長です。昆布巻、佃煮作りに向いています。もちろん、出汁とりにも。やや黄色みのついた風味豊かな出汁がとれます。昆布にはビタミンB1やB2、ヨウ素のほか、ミネラル、食物繊維もたっぷり含まれています。毎日の出汁とりや煮物などにぜひお使いください
【北海道産時しらず】 切り身:200g / 半身:不定貫
春~夏頃に日本の近海で獲れる鮭です。卵巣・精巣がまだ成熟していない若い魚で、脂ののりの良さが違います。濃厚な旨みと肉質の柔らかさが特長です。季節外れに戻って来る事から、「時しらず」または「時鮭」と呼ばれ、その美味しさは昔から珍重されてきました
漁獲後、新鮮なうちに塩漬けしてあるので、緻密な肉質で旨みがあります。豪快な半身のほか、手軽に楽しめる切り身もあります
興農ファーム(北海道標津郡標津町)
北海道知床半島の付け根、標津(しべつ)町に位置する広大な草原に興農ファームはあります。水と緑に恵まれたその大自然の中、有畜複合総合農法を提唱し、120ヘクタール(36万坪)の農場で牛約1,400頭、豚400頭を肥育しています。目指すのは、畜産を軸にした輪作体系の確立。牛たちが排泄する牛糞をすべて堆肥に換え、農薬・化学肥料を使わずに牧草を栽培しています。こうしてできた自家製牧草を充分に食べさせ、牧草以外の飼料についても内容の国産化に力を入れています
【興農牛豚合挽肉】 250g / 400g
興農牛と興農豚の挽肉を6:4で合わせました。歯応えのある赤身に、適度に脂身が入り、旨みがあります
興農牛の最大の特長は、未去勢若齢肥育(ヤング・ブル・ビーフ)という点です。ホルスタイン種の雄牛を去勢せず、15~16ヶ月間肥育しています。脂ではなく赤身を食べるヨーロッパでは一般的な飼育方法です。興農豚は気候の良い時期は広い農場内に放牧し、野外に出られない寒い時期にも自由に動ける豚舎の中で飼育しています
【興農牛テール】 400g
生産者おすすめ牛テールレシピ
- テールはよく水洗いし、ペーパーなどで水気をふき取り、表面を焦がさないように焼く(焦げたらスープに苦味がでるので注意)
- 水を加え、灰汁を取りながら煮る
- 人参、玉ねぎなどお好みの野菜(有機野菜の皮・くずを入れてもOK。椎茸の軸や、ほうれん草の根の部分など良い出汁になります)を入れて煮込みます
*味付けはシンプルに塩・胡椒で洋風煮込みに。醤油、みりん、酒、砂糖で和風煮込みにしても美味しいです
【興農ミニビーフコロッケ】 50g×8
80%以上国産飼料で育てた牛肉と、ホクホクの北海道産じゃが芋をメインにして作りました。もちろん玉ねぎも北海道産を使い、天然酵母を使ったパン粉で衣をつけました。製造も北海道で行っています
冷凍コロッケなので揚げるときに衣が破れにくく、揚げやすいです。凍ったまま170℃以上の高めの温度の油で、2個を目安に揚げてください。油の温度が戻ってきたら中火にし、裏返し、浮いてきたら出来上がりです
茶路めん羊牧場(北海道白糠町)
15haの放牧地で約700頭の羊に非遺伝子組換えの自家配合飼料を与え、できるだけ放牧を生かしながら飼育しています。こうして飼育した生後6~15ヶ月齢の子羊をラム肉に仕上げています。国内での羊の飼育頭数が約1万5千頭とわずかなため、平均10ヶ月齢の子羊の精肉は一般の店頭にはほとんど並ばない希少品です。肉質はとても柔らかく、風味もマイルドです。クセが強くないので、ラム初心者にもおすすめです
【ラム焼肉用スライス】 300g / 600g
羊肉は旨味成分のイノシン酸や脂肪燃焼効果があるとされるカルニチン酸など各種アミノ酸が含まれ、鉄分、ビタミンB群も豊富です
モモ・カタ・バラ肉をバランス良く盛り合わせました。すべて手切りしています。少し厚めのスライスですが、ラム肉は柔らかいので、適度な食感が楽しめます。まずは塩胡椒でシンプルにどうぞ。焼肉のタレは、少し酸味の効いたタレが相性が良いです
クレイル(北海道岩内郡共和町)
創業者西村公祐さん(写真中央)は中学を卒業後、ナチュラルチーズの本場、フランス国立乳製品専門校『Ecole D`industrrie Laitiere MAMIROLLE』に学び、乳製品醗酵技術の国家資格を取得。フランス国立農学院研究所ケーリング博士のもとで醗酵技術を7年間研究したのち帰国し、日本で初めて、個人でのカマンベール工房を設立しました
良質な生乳と蝦夷富士・羊蹄山の湧水を使用し、本場フランス仕込みの伝統的な製法を用い、添加物を使うことなく丁寧にナチュラルチーズを手作りしています。製造から比較的早い段階でチーズを出荷しているのもクレイルの特長です。徐々に熟成されて外側から柔らかくなる「生きてるチーズの熟成度合」を楽しみながら食べることができます
【カマンベールチーズ・カレ】 180g
フランスのチーズ《カレ・ドゥ・レスト》をイメージした、日本では珍しい四角いカマンベールタイプのチーズです。淡白で食べやすく、口の中でクリーミーに優しくとける、くせのない味わいに仕上がっています。フランス語で「四角の」という意味の「カレ」が商品名の由来になりました。昨年の夏、日本経済新聞のチーズランキングに掲載されたほどの美味しさです
四角い形状のため、熟成はゆっくりとすすみます。最初は固いチーズも冷蔵庫で熟成が進むにつれ、外側から柔らかくなっていき、次第に味もまろやかになります。 ゆっくりと時間とともに変化する味わいを楽しむことができます