季節の移り変わりを楽しむ 初夏の梅仕事


13-225-00

2013/06/10 作成

13-225-ttl01

今年も梅の季節がやってきました。年に一度、この時期だけに出回る青梅で旬を感じませんか。梅シロップ、梅醤油、梅の酢漬け、梅干し、梅酒作りなど、いろいろ仕込んで梅を楽しみましょう!
まだ未熟な青梅は、青いフレッシュな香りが残っていて、緻密な果肉はシロップや梅酒作りなどのじっくりエキスを抽出するレシピにぴったり。そのまま実を常温で置いておくと熟して黄色くなり、より一層芳しい香りを発します。黄色く色づいた完熟梅は、梅干作りやジャム作りに向いています

13-225-ttls01

13-225-01

梅仕事のスタートは定番・梅シロップ作りから。梅シロップ作りはとっても簡単です。砂糖や蜂蜜と一緒に瓶に入れるだけで失敗も少なく、初心者にもおすすめ。出来あがったシロップはそのままかき氷やパンケーキなどのシロップに、水や炭酸水と割ってジュースに。砂糖のかわりに調味料として使えば、梅の抗菌作用も活かすことができます

梅シロップ

<材料>
青梅…1kg、洗双糖または蜂蜜…1kg

<作り方>

  1. 梅をよく水洗いし、水気を十分に拭きとる
  2. 竹串でヘタを取り除き、一晩冷凍庫で凍らせる(凍らせることで梅の組織が壊れやすくエキスが出やすくなります)
  3. 煮沸消毒して乾かしたビンに青梅と洗双糖または蜂蜜を交互に入れて密閉し、冷暗所に保存
  4. 1日に1度ビンをゆすって青梅と洗双糖または蜂蜜をなじませる
  5. 梅のエキスが出て、さらさらの液状になったら出来あがり。シロップと青梅は分けて、冷蔵保存し、早めに飲みきりましょう
    ◎取り出した青梅はそのまま食べたり、洗双糖を加えてジャム作りなどに

13-225-02

【手作り梅シロップセット】
有機青梅1kg/王隠堂農園(奈良)、洗双糖1kg/PODポラン オーガニックフーズ デリバリ(東京)
旬の有機青梅と鹿児島産さとうきびの洗双糖を、ちょっぴりお得なセットにしました
初めての方も、これだけで簡単に梅シロップが作れます
【洗双糖】はさとうきびを搾ったものを煮詰めて濃縮させたもの。最小限の精製にとどめ、さとうきびに含まれるミネラルを活かしています

13-225-03

【手作り梅シロップセット・ハニー】
有機青梅1kg/王隠堂農園 (奈良)、百花はちみつ1.2kg/瀬尾養蜂園(滋賀)
旬の有機青梅と国産純粋蜂蜜を、お得なセットにしました
【百花はちみつ】は移動養蜂家・瀬尾農園のもの。南は鹿児島、北は北海道まで、ミツバチを連れて花の蜜を集めます。アザミ、ネズミモチ、ツゲ、シイ、ハゼ、クローバー、シコロなど様々な花から集めた蜜を巣で熟成させ、不純物を取り除いた純粋蜂蜜です。コクのある深い味わいに、ミネラル・ビタミン・アミノ酸・酵素など栄養もたっぷり

13-225-ttls02

13-225-04

黄色く色付いた青梅の販売は6月最終週から2週間の予定です。甘い芳しい香りの完熟梅で梅干作りに挑戦してみませんか
今回紹介する梅干レシピは、漬物容器や重石が必要ありません。家にあるものでできるので、初めて梅干し作りをする方も気軽に挑戦できます

梅干し

<材料>
青梅…2kg、塩…400g(塩分20%)、もみしそ…500g、焼酎35度…少々(消毒用)
※塩分濃度20%で漬けるとカビの発生率が低くなり、失敗しにくくなります。塩分濃度を抑える場合は<作り方>2のときに焼酎200ccを混ぜます
※梅が青く固いまま漬けると、柔らかな梅干になりません。青い場合は梅をザルに並べ1、2日放置して、黄色くなったものを使いましょう
<必要な道具>
ジッパー付きビニール袋、段ボール箱またはポリバケツなど、大きなビニール袋、空の2Lペットボトルに水を入れたもの

<作り方>

  1. ジッパー付きビニール袋に焼酎を入れて内側全体を濡らし、消毒する
  2. 熟して黄色から赤くなった梅をよく水洗いし、水気を十分に拭きとる。ヘタを竹串で取り除く
  3. ジッパー付きビニール袋に梅と塩を交互に入れ、すべての梅にまんべんなく塩が絡むようにする。空気を抜いて密閉状態にする
  4. 段ボール箱またはバケツなどにビニール袋をかぶせ、その中に3を入れ、上に水を入れたペットボトルを重石の代わりに乗せる(重さは青梅と同じ~1.5倍)。ホコリなどが入らないようフタをして冷暗所に置く
  5. 4、5日で水分(白梅酢)が上がってくる。そのまま漬け込み、2週間後、もみしそを搾って汁を注ぎ、しその葉も入れる。ペットボトルを乗せ、フタをして再び冷暗所に保存する
  6. 土用(7/20)の晴天が続く頃に、梅・もみしそを2、3日間干す。梅酢は瓶に入れ、瓶ごと太陽に当てる。梅は上下を入れ替え、全体を乾燥させる。梅の表面にシワができ、よく乾いたら完成
  7. 梅干しは瓶に小分けにして保存する。このとき梅干しだけで保存または梅酢をひたひたまで注いで一緒に保存しても良い
    ※干し作業をしない場合は、皮がしっとり柔らかな「梅漬け」になります
    ※干す時期は7/20頃を過ぎても晴天が続く日であればOK

<梅酢について>
梅酢は浅漬け、酢の物、酢飯作りなどに使えます
喉が痛いときに薄めてうがいしたり、下痢や食あたりのときに約5倍に薄めて飲むと良いといわれています

13-225-05

【カンホアの塩(石臼挽き)】  500g
カンホアの塩(東京)
原料はベトナムのカンホア・プロヴィンス、ホンコイ村のきれいな海水100%。完全天日塩です。燃料は使わず、南国の太陽の光と自然風のみで濃縮しました。ミネラルのバランスを重視して作っています。また、結晶が溶けやすく料理に使いやすいよう、石臼で挽いて仕上げました。塩が湿気てくるのは含まれているマグネシウム分のためです。品質上問題はありませんが、フライパンなどで煎るとサラッとします

13-225-06

【もみしそ】  300g / 500g
王隠堂農園(和歌山)
有機赤じそと有機梅から作った梅酢、塩のみで作った有機もみしそです。保存料、着色料は一切不使用です。梅干しに漬ける際にご利用ください。らっきょう漬けに使用しても美味しく仕上がります。また、赤じそはアレルギーの改善にも効果があるといわれているので、きゅうりや大根などの浅漬けを作るときに一緒に揉み込んだり、そのままご飯と一緒に、日々の食卓にもどうぞ