2013/08/19 作成
山梨県北杜市清里地区は、標高が高く昼間はたっぷりと太陽が降り注ぎ、夜は涼しく、昼夜の気温差があります。生産者の努力や技術に加え、この寒暖の差も野菜が美味しく育つ要因の一つです。夜の低温で甘味と旨味が野菜に凝縮され、美味しく育ちます。また、気温差によって発生する朝露や霧により、野菜の湿度が保たれることも美味しく育つ秘密です
9月8日(日)には、有機とうもろこし&高原野菜収穫体験@清里ファームが開催されます。生産者と交流しながら、背丈を超える有機とうもろこしの畑の中で収穫を体験。とれたばかりの有機とうもろこしを、その場で味わうのはもちろん、お持ち帰りもできます。夏の思い出づくりに是非ご参加ください
【とうもろこし】 1本 / 2本
小林農場(山梨県北杜市)、平良次男(山梨県北杜市)
昼夜の寒暖の差に比例してとうもろこしの甘みも旨みもアップし、お盆を過ぎた8月下旬から収穫の最盛期を迎え、糖度も一段と増してきます。栄養面でも、糖質やビタミンなどが豊富に含まれ、夏場の栄養補給にもぴったり。とうもろこしは、鮮度が命、時間が経つにつれ甘みが失われていきます。その日の内に食べられない場合は、茹でて冷ました後、ラップで包み冷蔵(または冷凍)しておきましょう
小林力さん
小林さんの畑は標高1100mにあり、とうもこし、モロッコいんげん、キャベツなどの高冷地野菜を作っています。農業を始めるにあたって、単に農業ではなく、人のやらない事をやりたいと有機農業を始めました。地元の仲間たちと有機野菜の直売所をオープンさせるなど、精力的な生産者です。日本人本来の野菜と穀物を中心とした食卓で、健康な毎日を消費者にも送ってほしいと、味が濃く、保存性のある野菜作りに取り組んでいます
平良次男さん
有機農業の楽しさは目に見えない微生物との駆け引きで、直感に頼る仕事だという平良さん。沖縄県から入植して26年、有機農業を始めて18年。培ってきた経験と技術で、毎年美味しいとうもろこしを作っています。清里にすっかり根付き直売所をオープンさせたほか、これからの日本の有機農業を支えていく若い力を育てて行きたいと、研修生の受け入れにも積極的に取組んでいます
もぎたての“とうもろこし”を生で食べると、瑞々しくてフルーツのように甘いって知っていますか? その甘さは畑でしか味わえません! 生産者と有機畑で最高の贅沢を楽しみましょう。当日は、山梨の生産者が集合。有機栽培に取組む生産者が今後進んでいく道をじっくり語る、交流会もおこないます
ポラン広場東京の自然学校3
有機とうもろこし&高原野菜収穫体験@清里ファーム
【日時】 9月8日(日) 11:30~14:00頃
【場所】 清里ファーム 有機とうもろこし畑
【参加費】 小学生以上1,000円 (とうもろこし:お持ち帰り分は有料)
【服装】 汚れても良い、動きやすい服装、靴、帽子など日除け
【持ち物】 昼食の主食と飲み物、食器(コーンスープ等を主催者が用意)、タオル、軍手、とうもろこしを入れる袋、雨具、レジャーシートなど敷物、虫除け、日焼止め等
詳細はイベント情報ページをご覧ください
とうもろこし畑で待ってます!
山梨県北杜地域では高低さがある地形と内陸性で準高冷地の気候を活かし、色々な野菜が育てられます。もちろん、私たちが取組むのは有機農業ですから畑の状態を考え、栽培のローテーションを組んだ上での栽培です
栽培のモットーは、作物本来の味を大切にした「緑豊かな畑」。通常、草・雑草は、ビニールのマルチ、草除けシート、除草剤などあらゆる方法で取り除くが、草は雑草ではなく「野草」と考え、作物の成長を妨げない程度に生やしています。作物本来の味を損ねてしまうような事はせず、地力をつけ、自然豊かな環境でできる作物を、なるべく自然そのままの美味しい状態でたべてもらいたい。その思い一心で、より手間をかけた有機農業に取組んでいます
生産者にとっては、「美味しかったよ」と言われるのがすべてです。安全なのは当たり前、「うまい」「美味しい」と言ってたくさん食べてもらえるように、頑張っています
小林農場 小林力
とうもろこしの炊き込みご飯
<材料>
お米(2合)、とうもろこし(1本)、白だし(大さじ3)
<作り方>
- とうもろこしの実を包丁などで削ぎ落とす
- お米を研ぎ、水と白だしが合わせて既定の量となるようにセットし、とうもろこしをのせて炊く
★味ムラにならないよう炊飯の際に水と白だしはよく混ぜる事
コーン&じゃが芋のおかかマヨ
<材料>
とうもろこし(1~2本)、じゃが芋(4個)、かつお節(6g)、[調味マヨネーズ:マヨネーズ(大さじ4)、醤油(小さじ1)、洗双糖・塩(各小さじ1/2)]
<作り方>
- じゃが芋はさっと茹でる。茹でたとうもろこしの実を包丁などで削ぎ落とす
- 調味マヨネーズをあわせた中にとうもろこしとじゃが芋を入れてひと混ぜし、かつお節を入れてさらに混ぜ合わせる
★お好みで、盛り付けて小ねぎを散らしてどうぞ
【キャベツ】 1個
小林農場(山梨県北杜市)
冷涼地で春から初夏にかけて種をまき、夏から秋(7~10月頃まで)にかけて収穫されるものが「高原キャベツ(夏キャベツ)」などと呼ばれます。この時期、清里で栽培されるキャベツは、冬場に比べ、球がよく締っていますが、葉は柔らかく、水分に富んでシャキシャキとした食感があります。サラダや浅漬けなど生のまま食べるほか、汁の具にも向いています
【モロッコいんげん】 200g
小林農場(山梨県北杜市)
正式な名前は「平莢(ひらさや)インゲン」といい、三度豆とも呼ばれています。すじがなく、鞘の幅が広いのが特長です。元々は、紅花いんげんを早取りしたもので、見た目よりもやわらかく、特有のおいしさがあります。スジとりの必要もなく、煮物、炒めもの、揚げもの、和え物など様々な料理に使えます。火を通すと鮮やかな緑色になり料理の彩りにも最適です
【ズッキーニ】 1本 / 2本
立野健(山梨)
見た目は「きゅうり」、歯触りと味は「なす」に似ていますが、実は「南瓜」の仲間です。加熱しても皮の色が変わりにくく、クセのない味わいが特長です。味が淡白なのでどんな料理にもよく合い、特に油との相性がよいので、煮込み料理にする場合も軽く油で炒めてから煮込むのがおすすめ。トマトや玉ねぎなどの夏野菜との炒め煮「ラタトゥイユ」には欠かせない夏野菜です