季節の美しい名前を持つお餅 秋のお彼岸 手作りおはぎ


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2013/09/09 作成

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秋分の日の前後三日をあわせた七日間は秋のお彼岸です。秋分の日は昼と夜の時間が同じで、この月から夜が長くなる季節の変わり目でもあります。菊酒を飲み栗ご飯を食べる重陽の節句にはじまり、お彼岸、十五夜など。美味しい食べ物を食する昔ながらの行事も目白押し。各々の行事には、厄払いや福寄せなど意味のこめられた四季に合わせた行事食を食べる習わしがあります。始まる秋の訪れ、昔ながらの習慣と、それにまつわる秋の味覚を楽しみましょう

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春のお彼岸のぼた餅と秋のお彼岸のおはぎは、中身は同じものですが、その季節に咲く“牡丹”や“萩”にたとえ、それぞれ“ぼた餅”“おはぎ”と呼ばれます。また、夏は“夜船”、冬は“北窓”と言い、いずれも“搗きしらず”すなわち、いつ作ったのか分からないことをひっかけて名づけられています。季節を大切にする和菓子ならではの呼び方です

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おはぎ

<材料> もち米 … 2合、米 … 0.5号、塩 … 少々
[つぶあん] 小豆…300g、洗双糖…250g、塩少々
[衣] きな粉、すりごま、青のり、洗双糖、塩適量

<作り方>
つぶ餡を煮る

  1. 小豆を洗い、たっぷりの水に漬け火にかける。沸騰後15分煮つづけ、ザルにあけ、煮汁は捨てる
  2. もう一度たっぷりの水で30~40分煮る。小豆を指で押して潰れるぐらいに柔らかくなったらザルにあけて水気を切る
  3. 小豆と洗双糖を火にかけ、小豆から出る水気がなくなるまで混ぜながら煮詰める。水気がなくなったら小豆をつぶして、出来あがり

<成形する>

  • もち米と米を一緒にとぐ。米2.5合分の水を入れ、30分浸し塩を入れて炊飯する。炊き上がったら、しゃもじ等でつぶす
  • きな粉とすりごまにそれぞれ洗双糖と塩を混ぜる
  • ご飯を俵型にまとめて、餡、きな粉、ごまなどで包んで完成

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【有機もち米・白米】 1kg
活農集団無天塾(岩手)
岩手山麓のきれいな水と空気の中で合鴨農法で栽培。うるち米などの田が点在している場所で栽培すると、他の花粉を受粉してしまい、味や食感が変わってしまうため、もち米を一箇所に集めての団地栽培すなどの工夫もしています。収穫後、じっくりとムラなく乾燥させることで、一定の品質を保っています。しっかりとした食感で、おこわやお餅、ぼた餅作りにおすすめです

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【啄木米・有機白米】 5kg
【啄木米・有機胚芽米】 5kg
【啄木米・有機玄米】 5kg
生産者:活農集団無天塾(岩手)
岩手山の麓、石川啄木の生誕地で、合鴨農法をとりいれ丹精こめて育てられた、ふくよかな香りとつやのある美味しいお米です。品種は、あきたこまち

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活農集団無天塾(岩手)
岩手山の麓の玉山村・西根町、そして少し離れた軽米町で無天塾の6名が合鴨を利用し、きれいな水と空気の中で丹精込めて育て上げています。1991(平成3)年に合鴨農法を始め、2000(平成12)年に岩手県第一号の有機JASを取得しました。米作りにかける想い思いは強く、“いかに有機農業で安定した稲作を継続していくか、消費者に食べ続けてもらえるか”を最大のテーマに日々努力を重ねています

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<生産者便り>

稲の状況は、平年並みに推移していると思います。このまま収穫期を迎えられるといいなと思っています。個人的には、稲の上から出ているヒエ抜きに追われています

無天塾・岩崎隆

 

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甘さやしょっぱさを自分の好みで変えられることや、お皿に美しく盛り付けることも手作りならではの楽しみです。また、一から手作りをすれば食品に何が含まれているのかも一目瞭然。ポランの国産原料をつかって手作りを楽しみましょう

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【北海道産有機小豆】 300g / 1kg
ポラン オーガニックフーズ デリバリ(東京)
生産者:一戸義則(北海道網走郡美幌町)
小豆は、皮からでなく芽の部分から水を吸うので、水に浸さずに煮戻します。水から煮ていき沸騰させると芽が開き煮ムラが防げます
腎臓の働きを助ける作用があり、むくみなどが気になるときは、味付けしていない茹で豆を食べるのがおすすめ。小豆の赤色は邪気を祓うといわれ、その信仰と先祖への供養が結びついて彼岸にぼた餅を供えるようになったとされます

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【つぶあん】 240g
遠忠食品(東京)
ポランの有機小豆と洗双糖を使用。江戸前佃煮の老舗・遠忠商店が特別に直火釜でじっくりと煮て練り上げました。北海道産小豆のおいしさが際立つ、ほどよい塩加減に仕上がっています。おはぎ、白玉団子、焼き団子などに最適な、固練りタイプ。薄めておしるこなどにもどうぞ

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【洗双糖】 500g / 1kg
(株)PODポラン オーガニックフーズ デリバリ(東京)
鹿児島産のさとうきびの粗製糖。さとうきびに含まれるミネラルを活かして作りました。さとうきびを搾り不純物を取り除いて濃縮し、洗糖分離機による粗糖表面の蜜膜分離と、少量の温水シャワーによる結晶表面の洗いを2回繰り返すので、洗双糖と名付けました。まろやかでクセがないので、煮物などの調理用から製菓用まで幅広く使えます

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【星六のきな粉】 80g
星六(新潟)
農薬・化肥不使用の秋田産大豆を強火で香ばしく煎りあげ、粉末状にしました。色も濃く、大豆の旨味と香ばしさ、ほのかな甘みが味わえます。良質なたんぱく質やビタミン類、ミネラル類、食物繊維を含みます
おはぎ作りのほか、お団子や餅などにまぶしたり、ドーナツやクッキー、プリンなどにも使えます。牛乳を加えて、きな粉ドリンクにもどうぞ

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【すりごま・黒】 70g
【すりごま・白】 70g
鹿北製油(鹿児島)
放射性物質不検出の西日本産ごまをのみを使用。原料のごまを水洗いしてから2日間乾燥させ、その原料の持つ美味しさを活かすように薪釜で焙煎したものを、皮ごと小型の石臼ですりました。国産のごまは香りが強く、表皮が薄く、油分が多いため甘味のある濃厚な味が楽しめます

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【青のり粉】 6g
向井珍味堂(京都)
日本一の清流として名高い高知・四万十川の美しい河口で採集したすじ青のりの天然ものです。極寒期に採集し寒風にさらして天日乾燥。さらに、風味をより引き出すために充分に火入れし、丁寧に手揉みしました。おはぎづくりはもちろん、お団子、焼き蕎麦、お好み焼き、たこ焼き、磯部揚げ、焼塩と混ぜてふりかけなどにもどうぞ