台風被害を乗り越え、今年も出荷が始まります がんばれ!北海道有機野菜


2016/09/26 作成

台風被害を乗り越え、今年も出荷が始まります がんばれ!北海道有機野菜

春は南の鹿児島から始まり、夏から秋は関東圏、これから冬にかけて北海道・東北と根菜類の産地リレーは季節を追うごとに北上します。先月の相次いだ台風の上陸や接近により、北海道の農産物は各地で大きな被害に見舞われましたが、風雨の打撃をうけながらも被害を乗り越えた有機野菜の出荷が今年も始まりました。北海道の有機野菜の応援をよろしくお願いします

たくさん食べて生産者を応援!北海道から旬の有機野菜を直送

【北海道有機野菜セット】  1セット
生産者:北海道有機農協(北海道)
毎年好評をいただいている、有機野菜の直送セットです
生産者が選んだ旬の野菜7~8品目を、産地から直接お届けします

[セット例]
【有機玉ねぎ】 500g 新篠津村 / つちから農場
【有機人参】 300g 新得町 / 宇井宏
【有機じゃが芋(北あかり)】 500g 新得町 / 池田農場
【有機さつま芋】 300g 安平町 / 反町貴志
【有機ミニ大根(紅芯大根)】 1本 安平町 / 小路健男
【有機ミニ大根(緑芯大根)】 1本 安平町 / 小路健男
【有機キャベツ】 1玉 新得町 / 宇井宏
【有機リーフレタス】 1P 新得町 / 大塚農園
【有機小松菜】 1束(200g) 清水町 / 田村徹

※2015年【北海道有機野菜セット】最終週のセット内容です

実りの秋、旬を迎えた美味しい野菜

【じゃが芋】  700g
生産者:北海道有機農協(北海道)/富良野百・我(北海道)/新農業研究会(青森)
じゃが芋といえばホクホクとした美味しさが魅力ですが、その秘密は昼と夜の寒暖差にあるといわれ、まさに北海道や東北の気候風土ならではの味わいといえます。栄養豊富で低カロリー。じゃが芋のビタミンCはでんぷんに包まれているため、加熱しても壊れにくいのが特長。また高血圧予防に良いとされるカリウムも豊富に含みます

【人参】  500g / 1kg
生産者:北海道有機農協(北海道)/立野 健(山梨)
人参の旬の時期は秋から早春です。甘味があって香りも良く、生食、炒め物、煮物、揚げ物と何にでも合います。豊富に含まれるカロテンは体の粘膜や皮膚、免疫機能を正常に保ち、視力の維持に役立つとされます。皮のすぐ内側に多く含まれるので、皮を薄くむくようにするか皮ごと調理すると効果的に栄養をとることができます

【南瓜】  1/2個 / 1個
生産者:POD要ファーム(茨城)/富良野百・我(北海道)
南瓜は寒さが厳しくなると実が柔らかくなり、味も落ちてくるので、この時期から冬至ごろまでの間が一番南瓜を美味しく食べられる時期といわれています。「冬至に南瓜を食べると風邪をひかない」といわれるように、南瓜の栄養は野菜の中でもトップクラス。カロテンをはじめ、ビタミンCやE、B1、B2、ミネラルや食物繊維なども含んでいます

【玉ねぎ】  700g
生産者:北海道有機農協(北海道)/富良野百・我(北海道)
生で食べると辛味があり煮込むと甘く、炒めて香ばしくと、調理によって様々な味の変化を楽しめます。またカレーやスープ、ソースなどに使えば味のベースとなる甘さや香ばしさを引き出す食卓に欠かせない野菜の一つです。切ったときの涙の原因になる硫化アリルは、ビタミンB1の吸収を助け新陳代謝を活発にする効果があるとされます

今年も生産者からメッセージが届きました

出来秋を迎えて今回は近隣の農家でも大変な台風被害がありました。十勝では6・7・8月と信じられないくらい長雨が続き、わずかな晴れ間に大急ぎで種蒔きを進めてきましたが、お盆あたりから週1で3回も台風がやってきて最後の10号でとどめをさされました。当農場では最初の台風でキャベツ畑を横断するように水路ができたくらいで、幸いそれ以上の土砂災害はありませんでしたが、有機農業を営む町内の複数の友人の畑は冠水し、芋や南瓜や人参が腐りました。農業を始めたばかりの35年前にも同じような台風を経験しましたが、今回はそれを上回る農業への被害を日々知らされます。明暗を分ける地形のほかに、大型機械を入れている大きな農家ほど土が踏み固められ水浸しになっていることもあり、当農場で水はけが良かったのは手作業が多い事に起因するのではと思いました。川の氾濫などはなす術がありませんが、やはり小規模の有機農業は水はけにおいて有効です。また山や上流の過度な木の伐採も問題です。今回の教訓をどれだけ私たちが全体的にとらえられるかが未来から問われている気がします。これからも私たちの農産物を通して皆さんとつながっていけたら幸いです

上川郡新得町 宇井農場 宇井 宏

1年間に3つの台風が道内上陸は初。それも1週間の間にです。そばやコーンが少しは倒れたものの当方は大したこともなく、まあ良かったとしなければ。5月上旬、いも蒔きから始まりコーン・人参と順調に行っていたのですが、6月中・下旬からの日照不足と雨続きで、コーン・そば・人参・キャベツの種蒔きは毎日天気予報を見ながらなんとか終えたものの、すべて生育遅れで、特に南瓜は1回目はまだ良かったのですが、後で蒔いたものが良くなく、畑にそのまま(未熟)のものが平年より多くなりそうです。「足るを知る」豊かな社会、生命の多様性と共生を願っての農産物を今年もよろしく

上川郡新得町 宮下農場 宮下 善夫

いつもより雪解けが早く順調な春のスタートと思いきや、雨が多く晴れ間をぬっての種蒔き・定植がやっと終了。その後も畑が乾く間もない雨が続き、多湿・低温で5月6月出遅れ、猛暑が続く7月8月でも成育が追いつかず8月末の台風上陸。畑の土や野菜が流され収穫作業もなかなか進みません。水源地が土砂で埋まり、断水したり主要道路が寸断されたりと自然の力を改めて確認する試練の1年になりました。今年は小さな野菜たちですが、想像も出来なかった過酷な環境の中、乗り越えるためにエネルギーを溜め込んで力強く、美味しく育ってくれました。そんなことを想像しながら味わっていただけたら幸いです。収穫できる幸せ、食べる幸せ、暮らす幸せに感謝

富良野市 富良野生産センター 百・我 阪井 永典・伊知子・奏太

※北海道産のじゃが芋、南瓜などは虫害や病気に強く、農薬・化学肥料を使わない栽培に適した以下の品種を栽培しています
じゃが芋:早生白、キタアカリ、男爵、さやあかね、etc
南瓜:ET、栗たん、味草太、味皇、九重栗、etc