水俣複合汚染の教訓を生かした柑橘栽培　水俣の甘夏

2023/03/06　作成
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1956(昭和31)年に発生が確認された水俣病は、環境汚染の食物連鎖で起きた人類史上最初の病気と言われています。その教訓を生かそうと、水俣病患者とその支援者によって、農薬に頼らない柑橘栽培が始まりました。そして今年も、3つの生産者・グループ(からたち、津奈木甘夏生産者の会、福島柑橘園)から、甘夏をお届けします。水俣病を終わったこと無かったことにしないためにも、水俣が生み出したおいしい甘夏をぜひご賞味ください

今から55年前、水俣病で海を奪われた漁師たちは「陸に上がる」選択を強いられ、生活の糧として甘夏みかんを作り始めました。海が汚染され、自身も病に苦しみました。そんな中「被害者が加害者にならない」と農薬をやめた生産者たち、売れないのを覚悟して農薬をやめた生産者たち、そんな今は亡き先人たちに、今年も無事にみかんの収穫や出荷ができることを報告しながら、人も自然も共生できるみかん作りを水俣で続けています

からたち

※「からたち」という柑橘をさまざまな柑橘の接木の土台に使用していることから命名